

荷物車も客車も、やることは大枠では以前発表した上のLDD図のとおりである。
今回の車両の特徴は、
一つに屋根をテクニックスロープで葺いた点。
二つに、車輪に小径車輪を用いた点である。
まず屋根から。
これがテクニックスロープ 11x3 の実物。

このスロープを組み合わせたものが、以下の写真。
ちなみにこれは客車の屋根である。

作り方の詳細は、以下のとおり。構造を明示するため部分的に着色している。
屋根構体の中、中心を通る縦桁部分は当初、ブロックだけで組んでいたが、
実現するとパーツの消費が嵩むので、このようにビームブロックと
テクニックアームを組み合わせて工作した。
ちなみに長さは違うが、荷物車の屋根も概ねこのやり方を踏襲している。

屋根の中心線上に並ぶベンチレータは、2x2 ラウンドタイルで再現。
その中、真ん中のものは、以下の方法で留めている。
面白いもので、1x1x1 ブロックの枡形の穴に、
2x2 ラウンドタイル裏のX字形の仕切り壁が対角線に沿ってぴったりはまるというものである。
これは使える技だ。
なお、この方法で留める場合、ブロックの天地をひっくり返す必要があるため、
上の図の黄色い円内だけ、パーツの向きが逆になっている。
このやり方は、Twitterのタイムライン上で発見した。
〈いいね!〉を押したものの、流れの中でたまたま拾ったものであるが故、
生憎ながら、発案者も誰のツイートであったかも不明である。

(※ この写真は、いずれもTwitterで見たものを筆者が再現、編集したものである。)
現行、2x2 ラウンドタイルのデザインは以下の二通り。
従来のものは、水色のタイルのように裏がXになっているが、
新パーツでは黄色のタイルように裏がOになっている。

裏が○なら通常の積分で解決するが、
生憎、手持ちの黒のタイルは裏がXのものしかなかったので、
このイレギュラーなやりかたを選んだ。
この方法だと、屋根の内側、即ち客室側にポッチが出現するので、
遊びで 2x2 アンテナの白を室内灯のシェードに見立てて貼り付けた。

続いて足まわり。
荷物車の台車。
LDDでは誤って二軸ボギー台車で描いていたが、正しく単軸台車に直す。
ロボットアームで枕の板バネを再現。

客車は、二軸ボギー台車である。
こちらの枕は板バネではなく、コイルバネ。
クリップの柄をコイルバネに見立てて吊してみた。

続く