2018年04月23日

レゴ世界遺産展探訪7−3

★ 日本編 7−3 ★

前回の続き。

まず、今回の内容は、建物の見た目から考え得る工法を個人的に検討したもので、
あくまで筆者の推論である。
故に、
作者である大澤氏がこのとおりにやったという保証は全くない。

     ★ ★ ★ ★ ★

〈写真@〉
西洋美術館9.jpg

外壁パネルをどう再現したか?
与えられている情報から、自分なりにどうすれば可能なのか検討した結果、
ひとまず以下のような結論に達した。
飽くまで部分サンプルだが、見た目だけはほぼ同じに出来たと思う。

〈図@〉
PC壁組サンプル1a.jpg

今回使用したのは、以下のブラケットや側面ポッチ付ブロック。
半ポッチないしそれ以下の数値で細かくタイルの位置を調整する方法があるとすれば、
ブラケット類の組み合わせでやるしかないだろうという判断からだ。

〈図A〉
ブラケット類サンプルb.jpg

これらを利用して、まずは一段組んでみる。
試しにやってみたのは、全部で3層ある1x4タイルの層のうちの1つ。
やった結果が、GIF@だ。
説明するのが判りづらいので、動画で見てもらった方が早い。

〈GIF@〉
壁組み立て1.gif

ひとまず一つやってみて、こういう手法なら可能と判断出来たので、
あとはこれを応用して、残りの2層を考える。
結果が、以下のGIFだ。長いので三分割している(GIFA、B、C参照)。

〈GIFA〉
壁組み立て2.gif

〈GIFB〉
壁組み立て3.gif

〈GIFC〉
壁組み立て4.gif

これで1x4タイル部分は出来た。
問題は、最上層、1x3タイルの部分。
ここがよく判らない。

建物正面の右端上の壁が一部めくれ上がっている。
プレートやタイルで大きな壁を作ると、どうしても板が反ってきてしまうものだが、
どうやらその症状が出ているらしい。
もっともそれが一つのヒントでもあることに間違いない(写真の黄色の円内)。

〈写真A〉
西洋美術館3b.jpg

黄色の円内の部分だが、
2枚分のプレートと1枚のタイルが横向きに積まれていることが判る。

〈写真B〉
黄色の円内を拡大したもの。右は、接合したパーツの境界線をなぞったもの。
西洋美術館14.jpg

3つのパーツのうち、
右端は、切れ目がないことからnx3(nは、1か2)のプレート。
左端も、切れ目がないことから1x3のタイルであることは間違いない。
問題は真ん中のパーツ。
パーツの境界線から察するに、どうやら、3幅を1対2に分けているらしい。
何故分けたのか? なにかしら合理的な理由がありそうだが、判然としない。

とりあえずやりながら考えてみよう。
ということで、その結果がGIFD。
なお、このGIFは、以下の変更を加えたところからスタートする。

〈図B〉黄色円内。ライムグリーンの1x2プレートを、黄色の1x6プレートに変更。
PC壁組サンプル11.jpg

〈GIFD〉3幅を1対2に分けた合理的な説明がこれでついたか?…
壁組み立て5.gif

これに、新灰のプレートやタイルで作った屋上の縁を載せると完成。

〈図@〉再掲。
PC壁組サンプル1a.jpg

とりあえず、こういうやり方があるということは判ったが、
しかし、この方法だと端がピタリと止まるため、写真のように、
タイルの端がめくれ上がることはない。
多分、違うやり方でやったのだろう。
とはいえ、どうやったか推測するのはこれ以上判らないので、
ここはこのままとしよう。

     ★ ★ ★ ★ ★

未解決の部分は多いが、ひとまず図@のコーナーを二つ組み合わせて、
建物の正面を仮ながら作ってみる。
以下の図が、それである。なお、長さは現物と異なる。

〈図C〉斜めから見たもの。
西洋美術館壁組サンプル13.png

〈図D〉真正面から見たもの。
西洋美術館壁組サンプル14.png

やってみて判ったこととして、4層のタイル壁のうち、
最上層を除く3層には、プレート1枚分の隙間が必ず出来るということだ。

横組みの基礎をおさらいすると、
ブラケットにプレート2枚を足したものは、1ポッチ分の厚さに相当する。
ブラケットの前垂れ部分は、0.5プレート厚相当である。

〈図E〉
横組み基礎1.jpg

〈図F〉
横組み基礎2.jpg

また、プレート5枚分で2ポッチ分の厚さに相当する。

〈図G〉
横組み基礎3.jpg

〈図H〉
横組み基礎4.jpg

図に、プレートまたはブラケット部分を着色したものが以下の図Iだが、
最上層は、合計でプレート5枚分(境界を明示するため水色と赤で塗り分け)、
即ち2ポッチにきちんと収まるため隙間が出来ない。
しかし、下の3層は、タイルとブラケットだけでそもそもプレート1枚分足らないのである。

〈図I〉
西洋美術館壁組サンプル15.png

ということは、どこかでこの足らない部分を隠して誤魔化したと思われる。
おそらくそれは2階の窓の部分ではないのか?

2階の四方各面には、大きな窓が一つ設けられている。
これは将来の改装次第では、出入り口としても使用できるよう設えられたものである。
事実、本館2階正面の窓は出入り口としての機能を有している。
もともと、出口という想定で作られたらしい。
もっとも使われたことは一度もない。出入口は1階正面のみである。

この作品も同様に、各面に窓が設けられている。
以下の写真は、正面2階の窓の部分を拡大したものである。

〈写真C〉
西洋美術館12.jpg

窓の縁の部分をよくみるとその裏に壁の一部を隠していることが判る。
多分、反対側も縁の裏に隠し、見えなくしたのだろう。
おそらく、他の三方各面も同様に処理したものと考えられる。

     ★ ★ ★ ★ ★

…と、まあここまで検討したうえで、
答え合わせをしてみたわけだが、正直、驚いた。
結論から言うと8割方違っている!
特に2階部分は、斜め上を行く全く想像もしない作りになっていた。
これは面白い!

次回、答え合わせ編。

註※ 写真、GIF 、図は全て筆者による。


posted by KM at 08:00| Comment(0) | 作例研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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