2018年03月09日

クリブリコンテスト出品作品(7-12)

★ 電柱等構造物編3 ★

前回の続き。
まずは、山鉾周りの構造物から。

山鉾の周りは、以下の写真のように格子戸と呼ばれる囲いが巡らされているが、
作品では手前部分の囲いは省略している。

〈写真@〉
山鉾囲み.jpg
〈写真A〉
山鉾囲いなし.jpg

格子戸は、実際には無垢材で出来ている。
ニスぐらい塗ってあるのかもしれない。雨風に馴染んだ風合いだ。
こうした無垢材をレゴで表現するのは難しい。
そのものズバリの色はレゴにないので、
おそらくはそれに近い茶色でまとめるのがベターなのだろう。
しかし、一部、茶色での供給のないパーツを使用せざるをえなかったため、
やむなく黒でまとめることとなった。

一方を省略して開いたのは、その方が山鉾が綺麗に見える、
というのもあるが、それ以外にも戦略的な事情がある。
ただ、ここで書くとさらに長くなるので、別の機会に託すことにする。

     ★ ★ ★ ★ ★

次に提灯飾り。
出来る限りリアルに近づけたいので、
数揃えられるところは全て同じにしている。
今回、提灯の数、配置は実際のものと同じである。
縦列中央の頂点は赤の提灯だが、無論それも同じである。

〈写真B〉
IMG_5341.jpg
〈写真C〉
IMG_5425.jpg

提灯飾りには狭い屋根板の上にもう一つ、透明な屋根が載っている。
素材はFRPだろうか?
こうした屋根は、山鉾の両端の破風の上にも載っている。
どうやら雨避けのために新たに設えられたものらしい。
山鉾の上の屋根は、巡行当日は撤去される。
これは、提灯飾りの分だけ再現した。
1x2x2 の透明パネルを左右三つずつ並べ、
ヒンジで結んで角度を付け屋根にしている。
これは、提灯を吊っている梁の上に載せているだけで、
どこにも固定されていない。

〈写真D〉
山鉾屋根覆い.jpg

山鉾の分を再現しなかったのは、
無理に作って載せると不細工だったからだ。
あった方がリアルであるかもしれないが、
仕上がりが美しくないのなら止めた方がいい。

〈写真E〉
提灯飾り、屋根.jpg

     ★ ★ ★ ★ ★

最後に御神酒樽。
祇園祭の各山鉾には、伏見の蔵元から菰樽(こもだる)が奉納される。
菰とは、マコモや藁で作った筵(むしろ)のことである。
江戸時代、上方の酒を江戸に輸送する際、
言わばクッション材として樽に巻き、使っていた。
後に、他社の樽と区別できるよう、
巻いた菰に屋号や美麗な絵を描き、その文化が今日に伝わっている。
北観音山は、月桂冠のようである。

〈写真F〉
IMG_5517.jpg

この樽は、以下のようにパーツの上下をひっくり返して作っている。

〈図@〉
御神酒樽.jpg

今回、菰のざらついた触感をイメージさせるために、
白のグリル付円柱ブロックを用いた。

     ★ ★ ★ ★ ★

結びに。
多少デフォルメを加えたものの、概ね今回は実在の風景を写したものである。
和のものというのは総じてレゴに落とし込みにくいもので、
それをテーマにするというのは実に骨の折れるものだった。
自画自賛ながら、善戦した方ではないのか?
それで2位までなったのだから90点といったところか?
しかし、こうして自らの作品を分析して書いてまとめてみて、
改めて参考資料の読み込みなどで足らない部分があったことが浮き彫りになった。
そういう意味では-10点。甘いかもしれない。
ま、とりあえず80点ということにしておこう。

ということで、この回はこれでおしまい。

註※写真@〜Fは筆者撮影。図@はLDDにより筆者が作図した。


posted by KM at 19:00| Comment(0) | 作例研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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