2017年07月23日

クリブリコンテスト出品作品(7-4)

★ 町家編2 ★

〈写真@〉
IMG_5241.jpg

前回の続き。

祭りの時、会所となる建物には注連縄(しめなわ)が巻かれる。
この注連縄をどう再現するのか、というのはなかなか悩ましい問題であった。

注連縄とは、結界を張り神域を作るための道具である。
注連縄といっても、地域の信仰によって様々な縄の綯い方、飾り方があるが、
一般に、縄に〆の子(しめのこ)という藁を束にし房状にした飾りや、
白い紙を稲妻形に加工した紙垂(しで)と呼ばれる飾りを結んで垂らしたものを指す。

注連縄は、別の当て字で〈七五三縄〉とも書くが、
これは、〆の子の藁束が、順に、三本、五本、七本の組で垂れていることに由来する。
この会所に巻かれているものは、中でもそうした基本的な種類のもののようだ。
細く垂れた藁の房が、軒先で風に揺れている。

スクラップ・アンド・ビルトの結果、私が導き出した答えは次のようなものである。
〈図@〉
注連縄部品.png

タンのランプホルダー(図@左のパーツ)とグリルタイルを
図Aのように波打つように配置すると、
およそそれっぽい感じになる。
一部、白のグリルタイルを挟んでやると、
紙垂と見立てることも出来る。

〈図A〉
七五三縄.png

余談だが、一直線に並べてやると、昭和の居酒屋によく見られた
縄暖簾も出来そうだ。

          ★ ★ ★ ★ ★

ところで、
祇園祭の山鉾のいくつかは、拝観料を支払うことで
屋台に搭乗・拝観することが出来る。
しかし、北観音山の場合、原則そうしたことは出来ない。
拝観は、北観音山鉾町の人間とその関係者にしか認められていないようなので、
必然、内部の写真がネット上に出回る可能性は極めて低い。
事実、私は、内部の詳細な画像を見つけることが出来なかった。
ネット上に見られる画像は、およそ私が撮影したようなものが殆どである。

この建物の二階には、
北観音山の本尊となる楊柳観音(ようりゅうかんのん)像と
韋駄天(いだてん)像がまつられている。

〈写真@〉
IMG_5427.jpg
(筆者撮影)

楊柳観音は、病苦からの救済を司る仏様で、
読んで字の如く、右手に柳の枝を持つ姿で表される。
古来より柳には薬効成分が認められていることから、
薬そのもの、ひいて病気平癒を表すシンボルとなったのだろう。

他方、韋駄天もまた病魔退散を司るものとして祀られている。
一般に韋駄天というと俊足の神様として知られているが、
こちらには小児の病を祓う力があるとされている。

無論これもレゴで作って祀っているが、
こうして説明しない限り、殆ど誰も気がつかない。

〈写真A〉
IMG_5235.jpg

          ★ ★ ★ ★ ★

同じく、二階部分。
道路側に突き出た屋根付きの歩廊は、山鉾に乗り込むためのものである。

〈写真B〉
IMG_5240.jpg

普段は窓や壁で塞がれており、建物の見た目は付近の町家と変わりない。
しかし、祭りの時には、建具がごっそり取り外せるように出来ているようだ。
この時ばかりは、窓と壁の一部を取り払って橋を作る。
実際は、以下のように、歩廊の末端は手摺りの付いた階段になっている。

〈写真C〉
IMG_5423.jpg

〈写真D〉
IMG_5444.jpg

〈写真E〉
IMG_5446.jpg
(いずれも、筆者撮影)

今回はここまで。
次回に続く。

          ★ ★ ★ ★ ★

本日七月二十三日は、丁度、本年の祇園祭後祭宵山。
京都の夏は祇園祭と共に去って行く。
そうした夏の終わりの一幕を、当時、現地で撮影してきました。
初めて実際の映像と自分の作品を組み合わせて映像化した動画です。
よろしければどうぞ。



posted by KM at 12:00| Comment(0) | 作例研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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