2016年09月11日

ハルツ狭軌鉄道編成(2-2)

荷物車を設計する。

レゴトレインの車体の基本幅は6幅である。
これは製品セットの規格でもあり、これに準拠するのが一般的である。
国内の作家の多くは、この6幅だ。
作りやすく、走行も安定しやすい。コスト面でもたかがしれているので、
与しやすいのは間違いない。

しかし、厳密には台車と車体の大きさのバランスがもう一つ悪く、
また細かく作り込みにくいという難もあり、
慣れてくると物足りなさを感じるところ多々なのが欠点といえば、そうかも知れない。
私が6幅をやらないのは、子供の時に散々作って飽きたのと、
満足にリアルに作り込めないという不満からである。

次いで多いのがおそらく8幅ではないか?
8幅の利点は、とにかくフルスケールで徹底的な作り込みが出来る点だ。
しかし、その反面、重厚長大化することでの様々な動作リスクや製造コストの問題など、
6幅では想像しない多くの課題に向き合う覚悟が必要となる。
実際、私はそれで苦しんでいる。
気楽に楽しむには少々ハードルが高いかも知れない。

そのなかにあって、7幅というのは実は一番均整の取れたサイズと言われているが…。

今回モデルにしたのは、HSB 900-151という、エンドの片方にデッキが設けられた2軸の荷物車である。
実物はこちら
"Gernrode: Gepaeckwagen, HSB 905-151 (2009)"(海外のフォトアルバムサイトより)

7幅の厄介な点は、幅が奇数であるが故、車両鋼体の設計が存外に手間という点である。
床一つ作るのも、6幅や8幅なら既存のプレートを並べるだけで済むが、
7幅となると、6幅 +1幅、或いは、
2幅 + 3幅 + 2幅プレートの組み合わせで対処しなければならず、
当然、床材同士の接合、補強用の材料も必要となる。

ことによっては屋根もそうだろう。
以前のレゴ・トレインセットの特急列車に入っていた赤い蒲鉾形の屋根は使えない。
飛行機用の8幅の屋根スロープも使えない。
楽に組むことが許されないのが7幅だ。
下手をすると、8幅より設計難度もコストも高いかもしれない。

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トレイン用の車輪は、客車に対して径が少し大きすぎる。
今回、荷物車と客車の車輪は、トロッコ用の小径輪を用いる。

後で気づいて直したのだが、先述のとおり、この車両は2軸ボギー台車ではなく、2軸車である。
ハルツも様々な車両を保有している。
2軸ボギー台車の荷物車もあり、いろいろなイメージがごちゃまぜになっていた。

harz_cars_003g.png


harz_cars_003f.png

7幅の洗礼というべきか、
この車両の設計で何より面倒だったのは、妻面の貫通ドアの設置。
この車両の貫通ドアの位置は、デッキ側エンドとそうでないエンドで場所が異なる。
デッキ側エンドは、貫通ドアが妻面の中央より右に寄った位置にある。
従って簡単な設計で済んだが、反対側のエンドはドアが中央にある。

7幅の中央に2幅の窓を配置するのは至難である。
事実、配置を試みたが、どうやら完全に中央に収めるのは難しいと判明。
なので、図のようにブラケットを縦に並べ、
垂れている面の側面を、扉枠に見せかけることで片付けた。
約1/2プレート分ずれているが、許容範囲だろう。

とりあえず、これで荷物車はお仕舞い。
次は客車だ。

続く


posted by KM at 09:24| Comment(0) | 制作日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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