2016年09月08日

ハルツ狭軌鉄道編成(1-1)

ハルツ狭軌鉄道(Harzer Schmalspurbahnen/略称 HSB )。
蒸気機関車の牽引する観光列車で知られるこの鉄道は、
ドイツ北東部ザクセン=アンハルト州の小都市ヴェルニゲローデを起点に、
ブロッケン山頂、クヴェードリンブルク、ノルトハウゼンを結ぶ、
総延長約140キロのメーターゲージである。
640px-Harzquerbahn,_Ausfahrt_Drei_Annen_Hohne.jpg
写真引用=ハルツ狭軌鉄道(Wikipediaフランス語版)

そもそもこの鉄道を作ろうとした発端は、2012年冬まで遡る。
クリブリのコンテストに出品する作品のテーマに、
同鉄道のBR99形蒸気機関車を作ろうと考えたのが最初である。

レゴ創作における私の得意分野は、主に都市と交通。
当然コンテストにも、そういったものを主題とする作品を出展していた。

ところで、このコンテストのサイズ規定は、
タテ・ヨコ・高さが、20ポッチ x 20ポッチ x 30センチ 。
しかし、このサイズに適合する鉄道車両はなかなか見当たらない。
あっても、今一つ創作意欲を刺激しないものばかり。
大概、大きすぎて入らない。
縮小するにも限界がある。
そこで目を付けたのがドイツのメーターゲージだった。
それなら何かいいのがあるかもしれないと思い、
あれこれ調べて辿り着いたのがこの鉄道である。

その結果できたのが、この作品。
タイトルは、
〈ヴェルニゲローデの魔女祭(ヴァルプルギス・ナハト)〉。

コンテスト作品 033.JPG

ハルツ鉄道の終点の一つであるブロッケン山(標高1134メートル)は、
ドイツ中部ハルツ山地の最高峰で、理科の教科書でお馴染み
『ブロッケンの怪光現象』で知られる山である。

この山は、年一回、4月30日の日没から翌5月1日未明にかけて、
魔女が集い、宴を催し、春の到来を祝うと言われている。これが魔女祭である。
その様子はゲーテの戯曲〈ファウスト〉の中にも描かれている。

ハルツ観光の拠点であるヴェルニゲローデは、この魔女祭の頃、
文字どおり魔女の仮装で埋まる。
本作の舞台は、まさにその祭りに沸くヴェルニゲローデの街角。

箒に乗り損ねた本物の魔法使いの弟子が天から降ってきた。
驚く町人たち。
シェフは、広場で振る舞う大きなケーキを取り落とし、
大道芸の竹馬男はのけぞり、
警官の馬は暴れ、
黒ミサの司祭も慌てふためき、
忽ち混乱の巷となる。
そんな町中を何事もなかったかの如く悠然と走り去るハルツ蒸気…


そんなシナリオをベースに、
事実、町人が後ろにのけぞったり、大きなケーキを載せた担架が落ちたり、
いろいろ電動カラクリ仕掛けで動くように作っていた。

コンテスト作品 004.JPG

コンテスト作品 014.JPG

当時、クリブリに提出した詳細資料。
コンテスト提出資料1.jpg
コンテスト提出資料2.jpg
コンテスト提出資料1.jpg

当然、機関車の動輪もロッドも全て動いたのだが、
結果は落選した。
敗因を一言で片付けるなら、私のセンスの無さ。
具体的には、無闇に慣れないファンタジーに手を出したこと。
詰め込みすぎて判りにくくしてしまったこと。
テーマが日本に馴染みがなさ過ぎたこと、云々いろいろありすぎて話にならない。

作品は持ち帰った後、あまりにも腹が立ったので、機関車を除き、直ちに破壊した。
機関車だけ残したのは、それだけは出来が良く、壊すに忍びなかったからである。
もともとコンテストが無事終わったら、
機関車を改造し、客車を増結して走らせるつもりでいた。
しかし、それから諸々事情があり、計画は長らく放置されることになった。

続く


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